手紙の書き方で確認しておきたい「後付け」と書き方についてのポイント【まとめ】

目次

後付けの書き方と注意点まとめ

後付けは、日付や宛名、署名など「いつ」「誰が」「誰に」を明確にするために末文の後に記します。手紙の組み立てにおいては四番目の項目になり、前文、主文、末文ときて、日付や宛名署名等を明確にするためのこの「後付け」になります。日付、署名、宛名、脇付け等にルールがありますので、それぞれの手紙を出す相手に合わせて使い分けをしていきましょう。

 

手紙の構成と後付けの役割

前文 ① 頭語
②時候の挨拶等
③安否を尋ねる挨拶
主文 ④本文
末文 ⑤結びの言葉
⑥結語
後付 ⑦日付
⑧署名
⑨宛て名
追って書き ➉追伸

手紙は今日送ってすぐ手元に届くわけではない分、この「いつ」「誰が」「誰に」という部分も非常に大切になってきますのでそれぞれしっかり確認していきましょう。

 

後付けにおける日付の書き方

手紙の種類 日付の書き方
一般的な書き方 平成二十五年一月一日 / 平成25年1月1日2014年1月1日 / 2014/1/1
お祝い事の手紙の場合 平成二十五年二月吉日
季節の見舞い状の場合 平成二十五年盛夏 / 平成二十六年猛夏 /平成二十七年極寒
年賀状での書き方 平成二十六年元旦 / 2015年元旦

 

後付けにおける署名の書き方

代筆した時の手紙手紙太郎代(※代筆者ではなく差出人の名前の後に”代”)手紙太郎内(※妻が代筆した時は夫の生の後に”内”)

手紙の種類 署名の書き方
一般的な手紙 手紙太郎
親しい相手へ 手紙”生” (※生をつけても可。「~生(せい)」は、謙称で、書簡の署名に添えたりするモノ)
身内への手紙 父 / 母 / 兄より / 姉より
連名の手紙 目下の人の名前を先に書く。 ※親子の連名は父、母、子の順。夫婦は夫が先 / 兄弟姉妹は歳の順

 

後付けにおける宛名の書き方

代筆した時の手紙手紙太郎代(※代筆者ではなく差出人の名前の後に”代”)手紙太郎内(※妻が代筆した時は夫の生の後に”内”)

手紙の種類 宛名の書き方
一般的な手紙 手紙次郎様
目上への手紙 手紙様(※本来は姓だけ。)<目上の人の奥さん宛> 手紙令夫人様 / 手紙御令室様<目上の人の母親宛> 葉書御母堂様 / 葉書御母君様
親しい人宛の手紙 太郎さん / 紙子さん
身内、親戚への手紙 父さんへ / 父上様 / 母さんへ / 母上様 伯母様 / 叔父様 / 太郎君 / 紙子さん

宛名の敬称の一覧についてはコチラになります。

手紙で使用する宛名と敬称について後付けでは、「いつ」「誰が」「誰に」を明確にする目的で日付や署名を紹介させて頂きましたが、相手先の属性によって敬称のつけ方が変わってきますので、それぞれの使い分けと使用例をみていきましょう。後付けについてのおさらいはコチラでまとめていますので、参考にしてみてください。 敬称の一般的な使い分け個人宛なら「様」目上や目下問わず使用する一般的な敬称になります。個人的な手紙や一般通知は「様」を使用する頻度が高く最も馴染みのある敬称です。ビジネスや団体等に送る場合で...

 

後付けにおける脇付けの書き方

手紙の種類 脇付けの種類
一般的な手紙 机下 / 机右 / 座下 / 足下
目上への手紙 侍史
両親への手紙 膝下 / 御許に / 御前に
女性への手紙 みもとに

※ビジネス等の改まった手紙で、御中、各位を使ったときはこの脇付けを添えないのが一般的になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です