年賀状の消印がない理由と通常はがきとの違いと取り扱いについて

年賀状は日本人ならもらったことがあると思います。そして、普段はがきで知り合いからの便りや馴染みのお店からのお知らせなどをもらうこともあるかと思います。

同じはがきですが、届いたときに普段届くはがきには郵便局が押す消印があるのに対し、年賀状には消印がないことをお気づきでしたでしょうか?なぜ、普段の郵便物には消印があり、年賀状には消印がないのか調べてみました。

目次

消印と年賀状の関係

消印は切手とはがきに押されている印のことで、これが押されていることで、一度使われていることがわかり、再利用を防ぐ役割があります。

消印には日付、引き受け局、引き受け時間が書いてあります。重要な書類や懸賞を送る際に「当日消印有効」という記載がある場合にもこの消印の日付が重要になります。

「当日消印有効」は締め切り日の日付の消印が押されていれば大丈夫ということで、締め切り後でも消印が締め切り日までなら受理されることを意味しています。ただ、ポストに入れたら当日の消印が押されるわけではありません。

ポストは回収時間が決まっており、遅くにポストに入れた場合には翌朝回収となり、消印も過ぎてしまいますので注意が必要です。締め切り日に到着しなければならないのが「当日必着」と書いてあるものです。当日必着のものは余裕をもって出すようにしないと交通事情で届かない場合もあります。

 

年賀状の消印はなぜない?

過去に届いた年賀状を見てみると、消印が押されていないことがわかります。この時期は郵便はがきが一年で一番扱われる郵便局にとって多忙な時期になります。ここ最近、年賀状を出す人が少なくなったとはいえ、やはり、年賀状は新年のご挨拶ですので普段手紙やはがきを書いて出すことがない人も年賀状だけははがきで出している人もたくさんいます。その多忙期には消印を押す作業が省略され、分別作業などに注力するようになっています。

縁起物だからとか、普段と違う郵便物だから、という理由ではなく、届ける際の効率を考えた理由で簡素化されているというのが実態になります。

 

消印のない年賀状にも再利用不可対策もされている

届いた消印がない年賀状は見た目には変化がないので、切手など再利用できてしまうのでは?思ってしまいますが、年賀状に限らず、普通のはがきや手紙には目に見えない特殊な塗料でバーコードが印字されています。

そのため、一度配達されたはがきを利用しようとしても郵便局ではすぐにわかるようになっており、不正に使うことはできないようになっています。見た目は何も見えませんが、ブラックライトに当てるとすぐわかるようになっています。

 

通常はがきを年賀状として出す場合

年賀はがきではなく、普通のはがきに切手を貼って、年賀状として出す場合もあるかと思います。その場合には、消印が押されるようです。年賀状以外で年賀状のように翌年の元旦に届けてもらうためには赤字で「年賀」の表示が必要です。

年賀切手も発売していますが、それを貼ったからと言って年賀はがきになるわけではないので年賀切手を貼った場合にも「年賀」は書くようにしましょう。切手と消印にかぶらない場所に赤字で目立つように書くようにすることで年賀状と同じ扱いになります。