年賀状は日本人にはなじみが深く、子供から高齢者まで、認知度が高く、実際に書きて送っている人もたくさんいますよね。最近はSNSの普及により、メールで新年のあいさつを送る人も増え、年賀状の出荷数が減少してきてはいますが、年賀状を出す一人当たりの平均枚数は20.4枚となっており、まだまだ年賀状を出す文化は続いていきそうです。
この元旦に挨拶として出す年賀状ですが、この文化は日本独自のものなのでしょうか?世界での習慣を調べてみました
目次
欧米でのNew yearの慣習
欧米ではキリスト教徒が多いので、クリスマスカードを送る文化があります。その際に、「良いお年を。」ということで、「Merry Christmas and Happy New Year」というメッセージを添えて送ります。
クリスマスはキリスト教の行事なので、違う宗教の人はクリスマスカードのやり取りはおこなわないので欧米でもすべての人がクリスマスカードを交わすわけではありません。
新年の挨拶ではがきや手紙を送るというよりは、クリスマスカードで新年のあいさつを兼ねる場合が多いようです。
アジア圏での新年のあいさつ
韓国や中国でも年賀状は売られています。日本同様、年賀状を出す文化はあるようです。しかし、日本は元旦に着くように送るのに対し、中国では旧暦のお正月「春節」に合わせて送る方が多いようです。
かつては日本でも年越しと言うと旧正月のことでしたが、明治維新後、政府が太陰暦を太陽暦に変えたことで、今の元旦に正月を迎える形式に変わったのです。2018年の春節は2月16日なのでその頃に年賀状が交わされることが多いようです。その頃中国では1週間お休みになり、お祭り騒ぎの最大のイベントになります。
韓国ではキリスト教徒も多いので、欧米と同様、クリスマスカードと一緒に送る人も多いようです。
イスラム圏での新年のあいさつ
イスラム圏では「年明けを祝う」という概念はありません。断食月(ラマダーン)が明けた日に盛大なお祝いをする風習があります。その日が日本で言うところのお正月になるかもしれませんね。
日本同様に年賀はがきが売っている国もありますが、1月1日元旦に届くように送る文化は日本特有のものの様です。その国によって、旧正月を祝ったり、クリスマスを祝ったりと行事は違うものの年末年始でお祝いをすることは多いようです。
日本の独自の年賀状のルール
日本のように年賀状は1月1日に着くように送る。喪中の時には年賀状のやり取りをしないため、あらかじめ喪中はがきを送るなどの「ルール」はそこまで固くなく、ラフなものが多いようです。お祝いの言葉、賀詞をとっても目上の人に使うべき言葉、目下の人に使う言葉などもあり、現代の日本人もわからないようなルールもたくさんあります。
昔は日本でのお正月の挨拶ははがきではなく、直接出向いて交わしていました。地域によって様々ですが、出向くことができない場合には書面でのあいさつだったそうで、それが今の年賀状だとも言われています。昔に比べればはがきのやり取りになっただけでも気軽になったのでしょうが、ほかの国に比べれば日本の年賀状文化は固いイメージです。
ほかの国の人にはがきを送る場合にはその国に合ったメッセージカードを送るようにしましょう。