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断りの手紙を書く際のポイント
相手の意向に添えないような場合の手紙を書く際には気を付けるべきポイントがありますので、以下の点に注意しながら手紙を書いてみましょう。
断りの手紙を出す場合には、大きく分けて二通りのケースが考えられます。それは、相手の依頼や頼みを断る場合と、相手の好意や親切についてお断りする場合になります。
前者については、あまり単刀直入に断るのは相手を傷つけてしまう可能性があるので、毅然とした中にもやさしさがみえるように、でも態度ははっきりと示すような手紙がいいでしょう。
今回は、借金の依頼を断るケースになりますので、相手の気持ちも配慮しつつ、自分の気持ちをハッキリ伝えるのがベストになります。曖昧のままだとお互いにどっちつかずになり、面倒なことが増えてしまうので、気持ちはしっかりと伝えましょう。
借金の依頼へのお断り
例文その1
前略
お便り拝読いたしました。
お困りのご事情お察し申し上げます。なんとかお役に立ちたいとは存じますが、あいにく現在ほかの方にお貸ししておりますため、不本意ながらお申し越しのようなまとまった金額はとても自由にはなりません故、今回はお断りせざるをえない状況です。
ご期待にそむいて、本当に心苦しいのですが、このたびはお許し願いたいと存じます。お詫びのしるしに誠に失礼かと存じますが、ほんの小額のギフトチェックを同封申し上げました。なにかの足しにお使いくだされば幸せでございます。
このようなお返事でさぞかしご失望かとぞんじますが、なにとぞあしからず思し召し下さいませ。
いずれ近くお伺いさせていただき、ご挨拶申し上げたいと存じております。
とりあえず右お返事まで
かしこ
平成○年○月○日
例文その2
拝復
お手紙確かに拝受いたしました。ご事情お察し申し上げます。
私共のような者を信頼してくださればこそ、ご内情をうちあけてくださいましたものと存じます。それだけになんとかお力になりたいとは存じますが、私共も、住宅ローンの支払いの他、長女の大学進学を控えての度重なる出費で、お申し越しのような金額を自由にできるほどの経済的な余裕がございません。
ご期待にそむいて、何のお役にも立てず誠に心苦しくはございますが、事情をご賢察のうえ、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
本件につきましてはお力になれませんが、他にお役にたてることがございましたらいつでもご遠慮なくお申し付けください。
まずは書中をもちまして、ご依頼のご返事とお詫びを申し上げます。
敬具
平成○年○月○日
お金にまつわるケースは曖昧さは現金
お金にまつわるケースは、相手にとっては死活問題。貸す方もお金が返ってこなかったら死活問題です。あらかじめ明確な理由と意思があるのであれば、ハッキリと気持ちを伝えましょう。
曖昧に返答すると、相手からしたら「もしかしたら貸してくれるかも?」と思ってしまい、余計な面倒が増えることもあり得ます。
出来ないなら出来ないとはっきり伝えてあげた方が借りたい側にとっても次へ行けますし、こちらとしても余計な心配をしないで済むので、しっかりと意思を伝えるようにしましょう。
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