ガンディが戦争を止めるためにヒトラーに手紙を書いた内容と戦争への想い

世界第二次大戦が起ることになってしまったことについて、ガンディは2枚の手紙(これは1枚目にあたる)をヒトラーに送りました。それは彼に「あなた1人の力で戦争を止めることができるのだ」と訴える内容の手紙をヒトラーに送りました。

ガンディ wikipedia

マハトマ・ガンディーとして知られるインド独立の父。「マハートマー(महात्मा)」とは「偉大なる魂」という意味で、インドの詩聖タゴールから贈られたとされているガンディーの尊称。南アフリカで弁護士をする傍らで公民権運動に参加し、帰国後はインドのイギリスからの独立運動を指揮した。その形は民衆暴動の形をとるものではなく、「非暴力、不服従」を提唱した。
この思想(彼自身の造語によりサティヤーグラハ、すなわち真理の把握と名付けられた)はインドを独立させ、イギリス帝国をイギリス連邦へと転換させただけでなく、政治思想として植民地解放運動や人権運動の領域において平和主義的手法として世界中に大きな影響を与えた。

 

ガンディがアドルフヒトラーに送った手紙

Dear friend
親愛なる友へ

Friends have been urging me to write to you for the sake of humanity. But I have resisted their request, because of the feeling that any letter from me would be an impertinence. Something tells me that I must not calculate and that I must make my appeal for whatever it may be worth.

友人たちは人類のために私があなたに手紙を書くように説得してきました。ですが、私は彼らの要望をいつも抵抗してきました。なぜならばこのような手紙を私から送ることは、無礼にあたると感じたからです。どんなことにも期待はせず、価値があると思うことにはしっかりと訴えなければいけないということを学びました。

It is quite clear that you are today the one person in the world who can prevent a war which may reduce humanity to a savage state. Must you pay that price for an object however worthy it may appear to you to be? Will you listen to the appeal of one who has deliberately shunned the method of war not without considerable success? Any way I anticipate your forgiveness, if I have erred in writing to you.

世界の中であなたは、人類を残酷な状態へと送る戦争を止めることのできる一人だということは確かです。しっかりと目的に注意を向けて、価値のあるものをあなたにお願いすることは正しいのでしょうか。戦争を避けていくためには大きな成功なしでは、その訴えはあなたのもとに届かないのでしょうか。どんなことにせよ、私がこの手紙を書いたことが間違いであればお許しください。

I remain,
Your sincere friend
M. K. Gandhi

親愛なる友人
ガンディより

 

アドルフ・ヒトラー wikipedia

国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党・ナチス党)指導者。ドイツの首相・大統領を兼ねる「総統」として第一次世界大戦後のドイツを拡大政策に導き、ポーランド侵攻(白作戦)により第二次世界大戦を勃発させる[3]。ドイツは5年以上戦い抜くも、連合国とソ連を相手に敗勢となり、敗戦を目の前にした1945年4月30日、自ら命を絶った。指導者原理に基づく党と指導者による独裁指導体制を築いたため、独裁者の典型とされる