ビル・ワターソンからの手紙と彼の作品への想いとマンガやキャラへの気遣い

1980年代、カルヴィンとホッブスの熱烈なファンであった写真家のトッド・チャーチはビル・ワターソンから漫画についての素晴らしい知識と助言について書かれた手紙の返信をもらい、とても感激しました。

ビル・ワターソンは、カルビンとホッブスというコミックで当時人気を博しており、今でもファンがいるアメリカの有名な庶民派のマンガになっています。

ビル・ワターソン「カルビンとホッブス」 wikipedia

カルビンとホッブスは、ビル・ワターソン(Bill Watterson)によるコミック・ストリップ形式の新聞連載漫画。1985年から1995年まで連載された。現在でも多くの新聞で再掲載されている。 想像力豊かな6歳の男の子、カルビン(Calvin)と彼の最大の友人であるぬいぐるみのトラ、ホッブス(Hobbes)のユーモラスで一風変わった日常を描いた作品である。アメリカ合衆国の地域新聞を中心に1985年11月18日から1995年12月31日まで連載された。最も多い時で世界中の2,400紙以上に掲載された。

ビル・ワターソンからのアドバイスと作品への情熱

Dear Todd
トッドへ

Thank you for your letter. Here are some general comic strip cartooning tips that I’ve tried to make helpful for people at all levels of advancement. I hope these will apply to your work.

お手紙をありがとう。ここにいくつかなコマ割り漫画の知識があります。それは私がどんな人たちにも役にたつように考えたものたちです。私はこれらがあなたの仕事に役立てばいいなと願っています。

1. Materials are not important, so long as your work reproduces and reduces clearly. It’s what you do WITH the materials that counts.
2. I think characters are more important than jokes. Any cartoonist ought to be able to come up with funny gags, but the best strips have rounded, complex characters that readers can care about. Cartoon characters should be more than standing props to deliver jokes.
3. Don’t imitate other strips. Editors are looking for something new and original.
4. Most importantly, have fun with your work, and practice writing and drawing all you can.

1つ目は、材料はあなたが再現したことや明確に減らしていったものほど重要ではないということです。 それはあなたが行ったことに付属している材料にすぎないのです。

2つ目は、登場人物はジョークよりも大切だと思っています。どんなアニメの製作者も面白いジョークを考えつかないといけません。ですが完成した素晴らしい漫画は、読者がとても気をそそるような様々な登場人物たちで描かれています。
アニメの登場人物はジョークよりも目立っているべきなのです。

3つ目は、他の漫画の真似をしてはいけません。編集者たちは、何か新しいものを求めています。

4つ目は、一番大切なことは、楽しみながら仕事をすることです。そしてあなたが出来る限りの作文と描写をしましょう。

Good luck,
W.B. Watterson

幸運を祈っています。
ワターソンより