ステラキャンベルが送った女性的なラブレター
18th November 1912 Kensington Square
1912年11月18日 キングストンスクウェアにて
No more shams a real love letter this time then I can breathe freely, and perhaps who knows begin to sit up and get well
I haven’t said ‘kiss me’ because life is too short for the kiss my heart calls for… All your words are as idle wind Look into my eyes for two minutes without speaking if you dare! Where would be your 54 years? and my grandmother’s heart? and how many hours would you be late for dinner?
If you give me one kiss and you can only kiss me if I say ‘kiss me’ and I will never say ‘kiss me’ because I am a respectable widow and I wouldn’t let any man kiss me unless I was sure of the wedding ring
Stella(Liza, I mean).
恥じることなどここにはなく、これが本当のラブレターです。今私は何かにとらわれることもなく息ができて、元気になり始めています。
あなたにキスをしてと言ったことがないのは、私が求めているキスにとっては足りなさすぎる言葉だと思っているから。あなたの全ての言葉がまるでたわいもないそよ風のようです。
私の目を、無言でただ2分もの間見つめてほしい、まぁあなたができるのならね。54歳になるのかな?私の祖母の心?今まであなたはどれほどの時間、夕食に遅れてきたんだろうか。
もしもあなたが私にキスしてくれるのならそれはわたしへのたった一回のキスで、もしあなたが私にキスを求めるのなら、その後は二度と言うことはない。結婚を決意した男性でない限り言うことじゃないと思っているから。
ステラ(リズ)
キャンベル婦人(ステラ・キャンベル)
1865‐1940
イギリスの女優。ピネロの「第二のタンカリー夫人」の主役で人気を得る。シェークスピアやイプセンのほか,ズーダーマンの「マグダ(故郷)」,G.B.ショーの「ピグマリオン」の女主人公も得意とした。豊かな演技力と美貌の持主だったが,気まぐれと毒舌でも知られた。親友だったショーとの機知に富んだ往復書簡は,アメリカの劇作家ジェローム・キルティによって劇化「ディア・ライア」された。
ジョージ・バーナード・ショー
アイルランドの文学者、脚本家、劇作家、評論家、政治家、教育家、ジャーナリスト。ヴィクトリア朝時代から近代にかけて、イギリスやアメリカなど英語圏の国々で多様な功績を残した才人として知られている。