アメリカ独立戦争を避けられないと感じたベンジャミン・フランクリンの苛立ちを表す手紙

アメリカ独立戦争は、1775年4月から1783年9月までの間で、イギリス本国とアメリカ東部沿岸のイギリス領の13植民地との戦争であり、当時和解を探っていたフランクリンとイギリス議員の間では意見の対立が徐々に明確になっていた。

首相フレデリック・ノースを始め、国王ジョージ3世やウィリアムズ・ストラハン(政治家)らは、強い意志を背景に植民地に強い態度で臨む決意であったのに対し、和解を探っていたベンジャミン・フランクリンは苛立ちを隠せなかった。そんな背景をフランクリンの手紙からも読み解くことができる。そして、ベンジャミン・フランクリンは怒りを込めた手紙を年の30年の間友人であったウィリアムズ・ストラハンに送りました。

 

ベンジャミン・フランクリンの苛立ちとアメリカ独立戦争

Mr. Strahan
ストラハンへ

You are a Member of Parliament, and one of that Majority which has doomed my Country to Destruction. You have begun to burn our Towns and murder our People. ? Look upon your hands! They are stained with the Blood of your Relations! ?

君は国会の一員で、我が国を破壊への道へと導いた大多数の一員でもあるだろう。君は私たちの街を破壊し始め、たくさんの人々を殺した。
君の手を見てみろ。その手は君と関わっていた人たちの血がまみれているだろう。

You and I were long Friends:? You are now my Enemy, ? and I am,

君と僕は長年の友人じゃなかったのか?今君は僕の敵だ。そして僕も君の敵だ。

Yours.

B. Franklin
フランクリンより

ベンジャミン・フランクリン wikipedia

アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。印刷業で成功を収めた後、政界に進出しアメリカ独立に多大な貢献をした。現在の米100ドル紙幣に肖像が描かれている他、ハーフダラー銀貨にも1963年まで彼の肖像が使われていた。
勤勉性、探究心の強さ、合理主義、社会活動への参加という18世紀における近代的人間像を象徴する人物。己を含めて権力の集中を嫌った人間性は、個人崇拝を敬遠するアメリカの国民性を超え、アメリカ合衆国建国の父の一人として讃えられる。