大統領夫人アビゲイルとアメリカ大統領ジョン・アダムスの関係性が分かる手紙とその内容

アビゲイル・スミス・アダムズは、第2代アメリカ合衆国大統領ジョン・アダムズの夫人であり、第6代大統領ジョン・クインシー・アダムズの母でもあり、アメリカの大統領夫人、大統領の母としても有名な女性です。

そんなアビゲイルは夫ジョンが大陸会議でフィラデルフィアに赴いている際、夫に充てた多数の手紙で知られており、大統領夫人としての夫を支える妻としてもその役割は多かったと言われています。。

大統領であるジョン・アダムスはアビゲイルに対し、多岐にわたる相談を頻繁にしており、交わした手紙は政治や政府に関する会話で満ちており、当時の心境を知る上で貴重な資料となっています。

 

ジョン・アダムスを支えるアビゲイルの手紙と二人の絆が分かる手紙

My Dearest Friend,
親愛なるあなたへ。

…should I draw you the picture of my heart it would be what I hope you would still love though it contained nothing new. The early possession you obtained there, and the absolute power you have obtained over it, leaves not the smallest space unoccupied.

あなたに、私の気持ちを描くべきなのでしょうか。私が望むのは、何も新しいものではなくあなたがまだ私のことを愛しているということなんだ。あなたが持っているもの、手に入れてきた強いパワーは他のものが入る隙などあたえません。

I look back to the early days of our acquaintance and friendship as to the days of love and innocence, and, with an indescribable pleasure, I have seen near a score of years roll over our heads with an affection heightened and improved by time, nor have the dreary years of absence in the smallest degree effaced from my mind the image of the dear untitled man to whom I gave my heart.

私たちが出会った時から愛し合うようになった日までのことを思い出しました。それは言葉にできないほどの喜びでした。何年もの時間をかけて私たちの愛は大きく深まっていくのを感じてきました。つまらない毎日の時間も、あなたは私から取り除いてくれました。

Abigail Adams to John Adams, her husband. He became the second president of the United States. Written December 23, 1782

アビゲイル・アダムスからジョンアダムス、私の夫へ。あなたはアメリカの二代目大統領です。
1782年 12月 23日

アビゲイル・スミス・アダムズ( 1744年11月11日 – 1818年10月28日)

第2代アメリカ合衆国大統領ジョン・アダムズの夫人(アメリカ合衆国のファーストレディ)であり、第6代大統領ジョン・クインシー・アダムズの母でもある。マサチューセッツ王室領植民地(現マサチューセッツ州)のボストン郊外に生まれた。