Kurt Vonnegut(カート・ヴォネガット)からの子供たちへの手紙とメッセージ

2006年、ザビエ学校の英語教師であるロックウッドは、生徒たちに有名な作家に向けて手紙を書くように言いました。ロックウッドは、自分の生徒たちに作家の作品について話し合い、アドバイスを求めるよう授業の一環として手紙を出しました。

そして、その手紙に唯一返事を書いてくれた作家がカートヴォネカットであり、彼からの手紙にはその生徒たちにとっても非常に勉強になる内容を綴ってくれた唯一の人でした。

Kurt Vonnegut(カート・ヴォネガット) Wikipedia

アメリカの小説家、エッセイスト、劇作家。
人類に対する絶望と皮肉と愛情を、シニカルかつユーモラスな筆致で描き人気を博した。現代アメリカ文学を代表する作家の一人とみなされている。代表作には『タイタンの妖女』、『猫のゆりかご』(1963年)、『スローターハウス5』(1969年)、『チャンピオンたちの朝食』(1973年)などがある。ヒューマニストとして知られており、American Humanist Association の名誉会長も務めたことがある。20世紀アメリカ人作家の中で最も広く影響を与えた人物とされている

 

カート・ヴォネガットから子供たちへの手紙

Dear Xavier High School, and Ms. Lockwood, and Messrs Perin, McFeely, Batten, Maurer and Congiusta

ザビエ学校と、ロックウッド、マーサス・ペリン、マクフェリー、バッテン、コンギスタへ

I thank you for your friendly letters. You sure know how to cheer up a really old geezer (84) in his sunset years. I don’t make public appearances any more because I now resemble nothing so much as an iguana.

とても素敵なお手紙をありがとう。84歳である老後の生活を元気づけてくれました。私はイグアナのようにしか見えないような老いぼれなのでもう公に姿を表すことはありません。

What I had to say to you, moreover, would not take long, to wit: Practice any art, music, singing, dancing, acting, drawing, painting, sculpting, poetry, fiction, essays, reportage, no matter how well or badly, not to get money and fame, but to experience becoming, to find out what’s inside you, to make your soul grow.

私はあなたたちに言いたいことは、知恵を得るにはそんなに長く時間がかからないということです。どんな芸術、音楽、歌を歌うこと、踊ること、表現すること、描くこと、絵を書くこと、何かを作ること、詩を書くこと、小説を書くこと、エッセイを書くこと、何かを取材すること、どんなことでもよくも悪くも、お金を得るためや名声を得るためだけではないのです。経験することは、あなたの心の中にあること、そして魂を育てることへとつながるのです。

Seriously! I mean starting right now, do art and do it for the rest of your lives. Draw a funny or nice picture of Ms. Lockwood, and give it to her. Dance home after school, and sing in the shower and on and on. Make a face in your mashed potatoes. Pretend you’re Count Dracula.

まさに私が今言いたいことは、芸術に触れそれをあなたの人生に生かすことです。素敵で面白いロックウッドの絵を書いて、彼女に渡してあげましょう。放課後は楽しくダンスをして、シャワーを浴びている時は歌を歌ったりすること。マッシュポテトで顔を作ったり。ドラキュラの真似をしてみたり。

Here’s an assignment for tonight, and I hope Ms. Lockwood will flunk you if you don’t do it: Write a six line poem, about anything, but rhymed. No fair tennis without a net. Make it as good as you possibly can. But don’t tell anybody what you’re doing. Don’t show it or recite it to anybody, not even your girlfriend or parents or whatever, or Ms. Lockwood. OK?

ここに今夜の宿題があります。そしてもしもあなたが宿題をしなければ、ロックウッド先生があなたを落第させてしまうでしょう。どんなことについても構わないので6つの詩を書きましょう。韻はしっかりと踏むこと。ネットがないテニスは公平ではありあせん。できるだけの努力をしましょう。だけど、あなたがしたことを誰にも話してはいけません。誰かに見せたりその詩を読んでもいけません。それがたとえあなたの彼女や両親でも誰でもです。もちろんロックウッド先生にもですよ。

Tear it up into teeny-weeny pieces, and discard them into widely separated trash recepticals. You will find that you have already been gloriously rewarded for your poem. You have experienced becoming, learned a lot more about what’s inside you, and you have made your soul grow.

その紙はこまかく小さく破いていくつかのゴミ箱に分けて処分しましょう。きっとすでにあなたは自分がとても素晴らしい詩を書いたことに誇りを感じているでしょう。あなたの心の中にあるものについて、たくさん学び、そして魂が大きくなっていくことを経験していくでしょう。

God bless you all!

ベストを尽くしてくだいね。

 

   

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