ジョージ・ゴードン・バイロン男爵がテレサ夫人へ宛てた熱いラブレター

ジョージ・ゴードン・バイロンは、イギリスのロマン主義が怒涛のように渦巻いた時代の中心の詩人。生前はもとより、19世紀中を通じて、ロマンティシズムのチャンピオンとして受け取られたばかりか、シェイクスピアと並んで、イギリスが生んだ最も偉大な詩人だと考えられていた人物。

今日ではシェリーやキーツの後塵を拝するようになってしまったバイロンだが、そのユニークで壮大な業績はやはり超一流の芸術といわれ、後世においても評価されている。

そんなバイロンは、さまざまな色恋沙汰があるなかで、ラヴェンナの侯爵夫人テレサ・ジュチョーロに首っ丈になってしまう。この恋以降バイロンはテレサ以外の女性とは付き合っていなく、非常に熱をもっていたと言われる。

だがバイロンの強奪ともいえる行為にテレサの夫は激怒した。それでテレサとその親族はテレサの夫からの迫害を逃れるために、駆け落ち同然の行動にでる。そんな熱い恋真っ只中のバイロンとテレサ夫人との間のラブレターがいくつか残されています。

バイロン男爵がテレサ夫人に宛てたラブレター

My dearest Teresa,

I have read this book in your garden;–my love, you were absent, or else I could not have read it. It is a favourite book of yours, and the writer was a friend of mine. You will not understand these English words, and others will not understand them,–which is the reason I have not scrawled them in Italian. But you will recognize the handwriting of him who passionately loved you, and you will divine that, over a book which was yours, he could only think of love.

In that word, beautiful in all languages, but most so in yours–Amor mio–is comprised my existence here and hereafter. I feel I exist here, and I feel I shall exist hereafter,–to what purpose you will decide; my destiny rests with you, and you are a woman, eighteen years of age, and two out of a convent. I love you, and you love me,–at least, you say so, and act as if you did so, which last is a great consolation in all events.

But I more than love you, and cannot cease to love you. Think of me, sometimes, when the Alps and ocean divide us, –but they never will, unless you wish it.

愛するテレサ

僕の愛するテレサの庭でこの本を読んでいます。君は今ここにはいない、でないとこの本を読むことは出来ないからね。この本は君のお気に入りで著者は僕の友人。きっと君はこれらの言葉は分からないかな。また僕がイタリア語で書きつづらないことも君が理解しないことの一つだろう。だけど情熱的に君を愛する彼の手書きで綴られた文字を感じることはできるだろう。そしてこの本はただただ彼が君のことを思って書いたということを見抜いてしまうだろう。

それらの言葉の中には、すべての言語の中で美しい言葉がある。でもそのほとんどが君のことなんだ。アモーレ・ミオは僕がこの地球上に存在していることと、来世の両方から成り立っている。僕は今ここに生きているということを感じ、この先も君の生きるための目的として一緒に存在したいと思っている。僕の運命は君次第なんだ。そして君は、18歳の修道院二年生の女性だ。僕は君のことを愛している。そして少なからず君も僕のことを愛しているだそう。

君が言うのなら、君がそのように振る舞ってくれるのなら、それは僕の人生の全ての中で最後のすばらしい慰めなんだ。

僕は君のことを本当に愛しているし、君への愛を止めることなんてできないんだ。時々僕のことを考えてほしい、アルプスと海が僕たちを引き裂く時も。君が強く願わない限りそんなことは起こらないけどね。

   

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